結婚の姻戚関係を結ぶ結納
最近の結納は略式のものが主流ですが、結納は日本古来の婚約の儀式です。
その結納の形式にも、かなりの地域差があります。
例えば、関東は結納を「交わす」と言いますが、関西では「納める」と言います。
両家でよく話し合って、お互いが納得行く形を取ることが大切です。
双方の慣習が違うときは、どちらかといえば男性側にあわせるケースが多いですが、結納品を挙式まで飾っておく女性側の環境も考慮しましょう。
一般的には関西のほうが関東よりもしきたりが複雑なので、簡略化するなら関東の形式にするとよいでしょう。
結納の歴史を見てみると、結納とは、「ユイノモノ」に由来する言葉だといわれます。
ユイ(共同体の労働力交換)の一員になるのに、飲食を共にすることから、家と家とが婚姻により、姻戚関係を結ぶための共同飲食、またはその酒肴をさすようになったというものです。
ほかに、結婚の申し入れ、すなわち「言い入れ」を「ユイイレ」と訛り、さらに「結納」と書いたという説もあります。
結納を「タノミのしるし」という地方があり、タノミ(田実)は陰暦8月1日の収穫祭のことでこの日、贈答する風習があったことに由来するようです。
このように結納は、さまざまな風習や語の意味が重なってできたとも推測されています。
結納と仲人
仲人が使者となって両家を行き来して、結納品を運ぶ正式結納と、仲人と両家が一堂に集まる略式結納とがあります。
仲人を立てる場合、親の知人や男性側の会社の上司など、社会的地位がある性格円満な人にお願いするといいでしょう。
仲人をお願いする人には、結婚が決まった時点でなるべく早く、内々に打診しておきます。
結納の日程が決まったら、最低でも1ヶ月前には正式に依頼をします。
結納当日は、仲人に謝礼とお車代を手渡します。
儀式の後の祝い膳がない場合には、酒肴料も用意するのがマナーですので、準備をしておきます。
正式結納は仲人の負担が大きく、現代では略式結納が主流です。
さらに最近では、より簡略化した形として、仲人を立てずに略式結納を行うスタイルが増えています。
ホテルや専門式場などでは、結納のためのパックプランを用意しているところもありますので、そういったものを利用する人も増えています。